豪快な脚さばきで、{horse=2006103169:トーセンジョーダン}が栗東坂路を駆け上がった。ロードイノセント(5歳1000万下)と併せ、4F52.0-38.5-13.3秒。水分を含んだ重たい馬場の中、左ステッキが入るなど、テンからビッシリ追われた。僚馬に1馬身遅れたが、池江師は「順調そのもの。しまいの伸びが今ひとつだったが、こういう馬場が合わなかっただけじゃないかな。仕上がりはいい状態に持って行けました」と満足感をにじませた。
先週の同坂路4F51.8秒に続く、2週連続のハードトレ。「ツメが良くなって使い込めるようになったし、順調に調教ができるようになった」と師は説明する。昨秋のアルゼンチン共和国杯で重賞初Vを飾ると、有馬記念では強豪相手に5着と健闘。AJCCでは、きっちり重賞2勝目をゲットした。故障でクラシックは棒に振ったが、厳しい鍛錬に耐えられる強じんな体を得て、ようやく能力が開花してきた。
春の最大目標・天皇賞(5月1日・京都)に向け、初めて挑む3000m戦。「未知な部分もあるが、2500mでも折り合っていたし、距離延長は心配していない。春天で3200mを走るうえでも、ここは試金石」と指揮官は言い切った。勝って主役として本番へ。背負った思いを力に変え、ジョーダンが重賞連勝を決める。
提供:デイリースポーツ