復権に向けてリスタートを決めたいダッシャーゴーゴー
昨年のスプリンターズSは直線での内斜行により2位入線から4着、巻き返しを期した前走の高松宮記念では4位入線から11着。GIで2度続けて降着となったダッシャーゴーゴーが、復権に向けてリスタートを切る。
放牧先の宇治田原優駿ステーブルから3週前に帰厩。1日に行われた1週前追い切りでは、同日の栗東坂路の一番時計となる4F51.1秒をマーク。「相変わらず攻め馬は動きますね。以前は馬場に出るときにトモを外したりしていたが、今は弱さが徐々に解消されて、たくましくなったと思う」と安田師は成長ぶりに目を細める。
「川田ジョッキーとも“汚名を返上しよう”と話しました。彼はこの馬の癖を心得ていますからね。実戦では燃えやすいタイプなので、3角の時点でいかに脚をためられているか。そこがカギになってくると思います。坂のあるコースはいいし、結果を出しておきたい」と腕まくり。本来の力を見せつけて、秋のGI決戦へ向けて弾みをつける。
テレビ愛知OPを鮮やかに逃げ切ったヘッドライナー。「59キロを背負っていたが、楽に前へ行けた。千二じゃなく千四ということで、周りが安心して逃がしてくれたこともあるけどね」と西園師は振り返る。1週前は、5日の栗東坂路で14.8-14.2-13.0-計不のラップ。厳しい負担を跳ね返した一戦から中2週でも状態面に陰りはない。「レース後も状態は変わりません。ディフェンディングチャンプとして、恥ずかしくないレースをしてほしいね」。昨年はダッシャーゴーゴー、ワンカラットを完封し、重賞初制覇を決めた。1F短縮を追い風に今回も果敢にレースを引っ張る構えだ。
提供:デイリースポーツ