力強く、そしてシャープにタッチミーノットが美浦Dを単走で駆け抜けた。ラスト1Fから鞍上が気合を注入すると、重心をグッと沈ませ6F83秒5-38秒0-12秒3。時計を確認した柴崎師は「あまり速くなり過ぎないように気をつけた。ケイコはこれで十分」と笑顔でうなずく。
1番人気の前走・新潟大賞典は6着。「ちょっと大事に乗り過ぎた。直線に向いてからは一気に脚を使う形。仕掛けのタイミングが合わなかった」と、力負けだとは思っていない。3度目の重賞挑戦は、ハンデも55キロと手ごろ。「GIIIなら勝てる馬。早くひとつタイトルを獲ってホッとしたいね」と力を込めた。
フェブラリーS16着以来4カ月半ぶりのコスモファントムが態勢を整えてきた。栗東坂路でキーメーカー(3歳未勝利)と併せ馬。首を低く沈めて豪快に伸びると、4F53秒7-38秒9-12秒6で1馬身半先着した。宮師は「動きは悪くない。ここを目標にして先週ある程度やってるからしまいを伸ばす程度。中山二千はレースがしやすいと思う」と、中山金杯勝ちの舞台で好走を願った。
提供:デイリースポーツ