藤沢和師が以前、「まさに夢の配合だよ」と語っていた期待の
サトノプレジデント(牡)が、土曜中山の5R(芝1600m)でデビュー戦を迎える。父は引退レースとなった03年の有馬記念を含むGI4勝シンボリクリスエス、母はGI2勝の
ダンスインザムード。ともに自らが育てた名馬で、まさに“藤沢和ブランド”と言える。
「とにかく賢い馬だね。仕上がりはいいし、運動神経もいいよ」と藤沢和師。6日の美浦芝では5F64秒0-49秒2-12秒4のタイムで、古馬を相手に互角の動き。素質の良さを感じさせる軽快な走りを見せた。「この時期のクリスエスにしてはいい」。父は2歳の10月デビューだっただけに、今の段階でこれだけやれていることを評価。父を知っているからこそ、その言葉にも重みがある。
夏の札幌、秋の東京開催からデビューさせることの多い厩舎だが、今年は中山開催ということもあって、ここからの始動となった。しかも、中山のマイル戦は母が新馬戦を勝ち、姉
ダンスファンタジアがフェアリーSを制した条件だ。「中山の千六だし、楽しみ」と期待は大きい。ゆかりのある舞台で狙うは新馬V。その先には父、母が制したGIも待っている。
提供:デイリースポーツ