目黒記念の優勝馬キングトップガンがサマー2000シリーズに参戦する。「七夕賞を使える仕上がりだったけど、オーナーが北海道の方。それに、七夕賞だとノリさん(横山典)が乗れないというのもあって」。領家助手が函館記念参戦にいたった経緯を説明する。
13日に函館競馬場に到着したばかり。「8歳馬でこの時季の輸送。さすがに疲れは感じるけど、こうなることを想定して(厩舎の)連休明けの水曜に連れてきましたから。輸送熱は出ていない」。納得のいく仕上げがかなうよう、手入れにも力が入る。17日の1週前追い切りでは、函館Wで4F54秒9。体ふっくら見せて、精神的にもどっしり。輸送のダメージは感じられない。
斤量が増える今回は中間に対策を施した。「前走のあと、鞍を替えて、普段の調教でもそれまでより1・5キロから2キロほど重くして乗っているんです。以前、ダートとはいえ、57.5のトップハンデで勝っている馬だから、カンカン泣きはしないけど、一気に増えますから。普段からやっていれば苦にもならないでしょう」。斤量の恩恵がなくても、今度は地力でタイトル奪取を狙う。
五稜郭Sはメンバー最速タイの上がりで3着したコロンバスサークル。当初は七夕賞を目標に調整を進めていたが無念の除外。「七夕賞を除外になったのでこちらに。15日に函館入厩しました」と矢崎助手は話す。1週前追い切りでは、17日に函館Wで3F42秒6と軽めの調整。スムーズな動きで好調をキープしており、除外の影響はない。「体はできているから、レース週にサラッとやれば大丈夫。前走で思った以上の洋芝への適性を見せてくれたし、今は気持ちと体が充実している。メドは立っている」と好感触だった。
提供:デイリースポーツ