グリーンバーディーは中山の芝を軽快に5F65秒8-37秒2-12秒1で駆け抜けた。「きょうはやり過ぎない程度に。
セントウルSはあくまで
ステップ。いい出来だね」と笑顔を見せたファウンズ師は、迷いなく言い切った。「確かに、最近は結果を残していない。でも、この馬を5年調整していて、今年はこれまでにないほどいい状態なんだ。脚や体に痛いところがない」。“成績にとらわれるな”-と報道陣に忠告した。
「
ロケットマンが最大のラ
イバル。世界一のス
プリンターだ。でも、彼が負けた4回のうち、1回は
グリーンバーディーが勝ってるんだよ」。昨年5月のクリスフライヤー国際ス
プリントでは、シンガポールの英雄を首差で撃破。確かな地力を備える8歳馬が、不気味な雰囲気を漂わせる。
ラッキーナインは3F41秒2-13秒0で中山の芝を流した。前走の馬体重がマイナス12キロ、そして軽めの内容。一見不安が先行する状況にも、ファウンズ師は悠然と答える。「確かに、前走は初の海外遠征で(体が)減った。それでも、好走したんだ。今は体重を戻している。いい状態だよ。いつも休み明け2走目はさらに強い競馬を見せる馬だから」と信頼は揺るぎない。
前走で好走したとはいえ、実績的にもベストはマイル戦。「1200mは少し短い」と師もその点は認める。一方で「中山には急坂がある。相性はいいはず」と豊富なスタミナを生かせる舞台なら心配はないとにらむ。海外2戦目、斤量は前走比2キロ減。舞台変わりを含め、前走以上のパフォーマンスを見せる材料はそろっている。
提供:デイリースポーツ