勢いに乗って重賞制覇をもくろむトリップは岩田を背に栗東CWで3頭併せ。快活な走りで、ストレートラブに0秒6、プレレフア(ともに2歳未勝利)に0秒4先着し、6F83秒1-39秒2-11秒7をマークした。岩田は「直線だけやってくれとの指示でした。動きは良かったと思う。反応もいいね」と満足げな表情。松田博師も「相変わらず動くな」と合格点を与えた。

　松田博厩舎が誇る2歳牡馬の看板だ。「普段はおとなしい馬だが、競馬に行くとピリッとする」。天性の競馬センスに加えて、オンとオフを巧みに使い分けるクレバーさも兼ね備えている。「一戦ごとに体が締まってきた感じ。相手なりにいける馬やから、ペースが速いなら速いなりに対応はできると思う」。例年、クラシックを見据える素質馬が集う一戦。出世レースを制して、来春の主役へと躍り出る。

　重賞初Vに向けてブライトラインが、万全の体勢を整えてきた。最終リハは佐藤哲を背に栗東CWで3頭併せ。2歳新馬を大きく追走したが、直線の入り口で射程圏に捕らえると、鋭い脚さばきで並ぶ間もなく突き放して7馬身先着した。一杯に追われ、6F79秒0-37秒4-12秒2の時計をマーク。佐藤哲は「先週より雰囲気もいい」と好感触をつかんでいた。

提供：デイリースポーツ