13日、中京競馬場で行われたファルコンS(G3・芝1200m)は安田康彦騎手騎乗の10番人気キョウワハピネス(牝3・栗東・佐山優厩舎)が大外から差し切り快勝。1/2馬身差の2着にシルヴァーゼット、ハナ差の3着に逃げたナムラビッグタイムが入った。勝ちタイムは1分09秒5(良)。クリスタルC(G3)の勝ち馬で1番人気に推されたタイキバカラは後方からの競馬になり13着と惨敗、フィリーズレビュー(G2)の勝ち馬で2番人気に推されたムーヴオブサンデーは6着に終わった。単勝5,980円、3連複40,710円と波乱の結果になった。
勝ったキョウワハピネスは父が99年の英ダービー(英G1)馬オース、母グッドルックス(その父Mr.Prospector)という血統で、祖母は86年のBCディスタフ(米G1)などを制し同年の米年度代表馬に輝いた Lady's Secret。父オースは現3歳が初年度産駒で、今回の勝利が産駒の初重賞制覇となった。キョウワハピネスは昨年10月の京都芝1400mでデビュー(3着)。その後は掲示板を外すことはなかったがなかなか勝てず、初勝利は7戦目となった京都ダート1200m。その後、福島の雪うさぎ賞(500万下・芝1200m)に勝ち、前走は葵S(OP・芝1400m)7着してここに臨んでいた。通算成績は12戦3勝。
鞍上の安田康彦騎手は02年京都新聞杯(ファストタテヤマ)以来の重賞14勝目。管理する佐山優調教師は03年宝塚記念(ヒシミラクル)以来の重賞20勝目で、今年初重賞制覇。“キョウワ”の馬では初重賞となった。