現地時間16日、英国・アスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS(3歳上、英G1・芝10f)は、P.ロビンソン騎手騎乗の2番人気(単勝4.0倍)ラクティ Rakti(牡5、英・M.ジャーヴィス厩舎)が優勝。勝ちタイムは、2分4秒95(良)。2馬身差の2着はパワーズコート Powerscourt、さらに1/2馬身差の3着にはイクター Ikhtyarが入った。昨年のドバイシーマクラシック(首G1)、アーリントンミリオン(米G1)、ターフクラシック招待S(米G1)の覇者でBCターフ(米G1)5着以来の出走となったスラマニ Sulamaniは1番人気(単勝3.75倍)に支持されたものの4着に終わった。
勝ったラクティは父Polish Precedent、母Ragera(その父Rainbow Quest)という血統。デビューから6連勝で伊ダービー(伊G1)を制した後、伊・B.グリゼッティ厩舎から英・M.ジャーヴィス厩舎へ移籍。英国デビュー戦となった昨年のプリンスオブウエールズSで2着の後骨折。復帰戦となった英チャンピオンS(英G1)で、同年のキングジョージ6世&QES(英G1)の覇者アラムシャーを破って優勝。続く香港C(香港G1)でファルヴラヴの2着の後休養。復帰戦となった今回でG1・4勝目をあげた。
プリンスオブウェールズSは、00年にG1昇格後、同年のドバイワールドC(首G1)を6馬身差で圧勝するなどG1・4勝のドバイミレニアム Dubai Millennium、翌01年には同年のBCターフ(米G1)などG1・7勝のファンタスティックライト Fantastic Lightと歴史的名馬が続けて優勝。前2年の優勝馬は、02年愛チャンピオンS(愛G1)ほかG1・3勝をあげ、今春から新冠・優駿スタリオンSで種牡馬入りしているグランデラ、02年ドバイシーマクラシック(首G1)ほかG1・4勝のネイエフ。