すみれSに出走するクランモンタナ(撮影:井内利彰)
「半兄がキャプテントゥーレ(皐月賞馬)という血統背景を考えれば、中山芝2000mの弥生賞は魅力はあるし、でも確実に賞金を加算するために自己条件を使った方がいいのか…、次に使うところに悩むね」と音無秀孝調教師が相当頭を悩ましていたのが、クランモンタナ(栗東・音無秀孝厩舎)。
結局、今週のすみれS(阪神芝2200m)への参戦を決めたのだが、特別登録のメンバーを見渡して「強いメンバーが揃ったね」と苦笑い。確かにきさらぎ賞3着ベールドインパクトや2勝を挙げているミルドリームなどクランモンタナより実績上位の馬がいる。ただクランモンタナに関して「デビュー戦は太目だったし、安定したレースができるようになったのはここ2戦。特にブリンカーを着用して先行した前走が収穫。同じような形で競馬できれば」と師。そのレースぶりに注目したい。
今開催は新馬最終戦となるが、音無秀孝厩舎から2月25日(土)阪神芝2000mにスタンバイしているのがサンライズクラウド。半兄サンライズベガが果たせなかった春クラシック出走へ向けてデビューする。
また先週のゲート試験に合格したミチシルベは3月3日(土)阪神芝1800m(牝)もしくは3月4日(日)阪神ダート1800mでのデビューを予定。2010年七夕賞を勝ったドモナラズの半妹ということもあり「ドモナラズの成績から芝でもやれそうだけど、父(タイムパラドックス)の血統を考えれば、ダートの方がいいかも」と師。どちらに使うかは、今後の追い切り次第ということになりそうだ。(取材:井内利彰)