馬なりで好時計を出したグランデッツァ(撮影:井内利彰)
暴風雨の影響でウッドチップ馬場が重く非常に時計の掛かる前日から一転して、ある程度馬場が回復した栗東トレセン。風は強いものの、好天のもと、皐月賞の1週前追い切りが行われた。
CWで3頭併せを行ったのはグランデッツァ(栗東・平田修厩舎)。6F地点では前2頭と2秒近く離れていたが、徐々にその差を詰めて直線では楽に追いついた。一杯に追われる同厩メトロファルコンを尻目に持ったままで大きく先着。時計は6F83.2〜1F13.3秒と馬なりでこの時計はさすが。スピード乗りと反応の良さを強調する動きを見せた。
メイショウカドマツ(栗東・藤岡健一厩舎)は同厩スティルゴールドとのCWでの併せ馬。相手が2馬身弱先行する形で道中を進めて直線内から並びかける形。手応えよく追いついたように見えたが、最後の1Fで相手が追い出すと1馬身ほど遅れてしまった。6F86.5〜1F12.6秒と時計は平凡なだけに、遅れた内容に心配されるかも知れない。しかし、決して手応えが悪かったわけではなく、相手には体重の軽い見習い騎手が跨っていたので、悪い内容ではなかったと判断できる。(取材:井内利彰)