連勝を狙うニホンピロアワーズが、切れ味鋭い動きでさらなる上昇モードだ。テンはゆったりとしたペースで入ると、押さえ切きれない手応えで栗東CWの直線へ。重い馬場も関係なく、自ら首を使いながら1完歩ごとに加速。右ステッキ2発で最後まで手加減なく追われると、ラスト1Fは12秒2と好反応。全体も5F72秒3でまとめた。
見届けた大橋師は「全体時計は遅いけど、馬場が悪かったしね。しまい重点で、最後まであごが上がらずに走っていた。いい状態で出せそうだよ」と合格点を与える。別定戦でメンバー中、最も重い58キロを背負うが「カンカン(斤量)負けする馬じゃないしね。体もあるから心配はしていないよ」と意に介さない。
昨年のジャパンCダートが9着、今年の川崎記念では5着。地方を含めて、GIでは結果が出ていないが「さらに賞金を上乗せして、GIでもどこでも使えるようにしないと」と力強く言い切った。力強さを増した5歳馬が、さらなる勲章を求めて走り続ける。
連覇に向けて、ゴルトブリッツが準備万端だ。栗東坂路をサッと駆け上がったあと、栗東CWへ。左ステッキ1発に豪快なフットワークで伸びた。6F85秒0-40秒6-13秒0。服部助手は「すごい時計というわけではないが、下(馬場)が重かったし、そのなかでいい動きを見せていました。体に幅が出て、動きに柔らかみも出てきました」と上昇を感じ取っていた。
提供:デイリースポーツ