ヴィルシーナがオークス1週前追い/栗東トレセンニュース

2012年05月10日 12:00

目立つ動きを見せた2歳馬エイティグローリー(撮影:井内利彰)

 坂路のウッドチップ入れ替え作業が終わり、現在はCWのウッドチップ入れ替え作業が行われている途中。先週から時計が出るようになってきたのは、新しく入れたウッドチップが馴染みつつあるのだろう。9日に雨こそ降ったが、さほどの量ではなく、馬場に影響することはなかったと考えている。

【坂路/4F51.9秒】
 9日。この日の一番時計はフレージャパン(栗東・森秀行厩舎)の4F50.5秒。そして二番時計は4F50.7秒のジョーカプチーノ(栗東・中竹和也厩舎)ということで、ある程度速い時計が出た。4F52秒を切った馬は20頭いたので、雨の影響はほとんどなく、かなり走りやすい状態だったお判断してよい。

 10日。この日の坂路で目立った動きを見せたのは2歳新馬のエイティグローリー(栗東・坂口正則厩舎、父スペシャルウィーク)。今朝は同厩ホットサマーデイに先行する形だったが、いいペースで坂路を駆け上がり、ラスト1F地点まで相手が追いつけないような状況。こちらが少し手綱を抑えるような格好で待っていると、一杯に追われた相手がゴール板で少しだけ前に出る形でフィニッシュ。ホットは4F50.8秒とこの日の一番時計をマーク。そしてエイティは余力を残す形で4F53.0秒。

 早速、坂口正則調教師に話を伺うと「ラストが少し掛かったけど、後ろを待った分もあるし、仕方ないですね。まだ何回か追い切れますし、これから良くなっていくでしょう」とのこと。現在のところ、6月2日(土)阪神芝1600mの新馬戦でのデビューを視野に入れている。

 なお、馬場差は9日、10日ともに、先週と同じ『+0.3秒』で観測した。

【CW/5F66.5秒】
 9日はヴィクトリアM出走組の追い切りも多数行われたが、オークス1週前の追い切りも行われている。その中でも注目は桜花賞2着馬ヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)だろう。

 先行する同厩サイモンロードを追走して、直線では馬場中央あたりを通って、内に潜り込む形。楽をしていた相手に追って追いつくのがやっとという感じで同入となったが、これだけ負荷を掛けることができたのがなにより。6F84.4〜1F11.7秒と時計的にも決して遅くなく、1週前追い切りとしては上々の内容になったのではないだろうか。

 馬場全体の印象としては、先週よりもウッドチップの入れ替えられた範囲が広がっており、時計が出る印象。特にラスト1Fで止まらず駆け抜けていく馬が多く、以前の重たい印象は完全に払拭している。

 よって、馬場差は先週の木曜よりは大幅に回復した『+0.2秒』で9日、10日とも観測した。

【DP/5F64.5秒】
 ウッドチップ馬場の状態が良いということで、あまり利用頻度が多くなかった今週のDP。その分、目立って速い時計も多くはない。全体的な時計を見渡すと、5F64秒を切った馬が少ないのだが、それは馬場の影響ではなく、追い切りに利用した馬の調教でのスピードによるものだと考えられる。

 よって馬場差は9日、10日ともに先週より回復した『-0.8秒』で観測している。(取材:井内利彰)

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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