クリスフライヤー国際スプリントを制したアトー(撮影:土屋真光/M.Tsuchiya)
現地時間20日、シンガポール・クランジ競馬場で、国際G1競走のクリスフライヤー国際スプリント(3歳以上、星G1・芝1200m、9頭)が行われ、単勝17倍で7番人気の伏兵馬アトー Ato (牡4、星・P.ショウ厩舎)が優勝した。
好スタートを決めたアトーは先行争いに加わらず内目の4番を追走し、直線に向くと逃げ込みを図るミスタービッグ Mr Big(星)を残り200m付近で交わし、そのまま押し切って勝利。鞍上は南アフリカ籍で現地で騎乗中のB.ヴォースター騎手。勝ちタイムは1分10秒57(Yielding)。3着にはイギリスから遠征のシークレットアセット Secret Assetが入り、圧倒的人気に推された今年のドバイゴールデンシャヒーンの勝ち馬クリプトンファクター Krypton Factorは前半流れに乗れず、直線でも前をカットされる不利もあって5着に敗れた。
勝ったアトーは、父ロイヤルアカデミーII、母Another Legend(その父リファーズウィッシュ)の南アフリカ産馬。重賞はこれまでに昨年の星LG3ウッドランズHの1勝のみで、これで通算成績を19戦7勝とした。管理するP.ショウ調教師は昨年のロケットマン Rocket Manに続くこのレース連覇。そのロケットマンは1週前に左前脚の靭帯を傷めてこのレースを回避しており、厩舎としても“代役”が思いがけない勝利をもたらした形となった。今後はロケットマンともども日本や香港への遠征も視野に入れつつ調整されていくとのこと。