19日、盛岡競馬場で行われたマーキュリーC(3歳上、交流G3・ダート2000m、1着賞金3000万円)は、小野次郎騎手騎乗の4番人気スナークレイアース(牡9、栗東・川村禎彦厩舎)が、道中4、5番手追走から直線外に持ち出すと、最内を突いた1番人気クーリンガーをクビ差し切り優勝した。勝ちタイムは2分05秒8(良)。さらにハナ差の3着には2番人気ビワシンセイキ。3番人気メイショウキオウは逃げ粘れずさらにクビ差の4着に敗れた。JRAから出走した4頭が0.1秒差での上位独占となった。地方馬の最先着は8番人気バンケーティングの5着。
勝ったスナークレイアースは、父アサティス、母ジグズアンドリールズ(Comedy Star)という血統で、近親には99年ジャージーS(英G3)を制したロッツオブマジック Lots of Magic(牡8、父Magic Ring)がいる。03年関越S(OP)以来、約1年ぶりの勝利で、重賞は02年白山大賞典(交流G3)以来2勝目。通算67戦12勝(地方18戦2勝)。鞍上の小野次郎騎手、管理する川村禎彦調教師ともに、同レース初勝利。同レースはJRA勢の6連勝となり、8回中7回がJRA勢の勝利。98年の第2回は、岩手のメイセイオペラ(牡10、父グランドオペラ)が地方馬として唯一勝利している。