超良血馬グルヴェイグ、待望の重賞制覇/マーメイドS

2012年06月18日 12:00

良血開花、外目を一気に突き抜けるグルヴェイグ(中央)=阪神競馬場

「第17回マーメイドS・GIII」(芝2000m)は17日、阪神11Rに14頭で争われ、中団のインでレースを進めた1番人気のグルヴェイグが、後続に2馬身差をつけ圧勝。父ディープインパクト、母エアグルーヴの超良血馬が待望の重賞タイトルを手にした。勝ちタイムは1分59秒9。2着は7番人気のクリスマスキャロル、さらに首差の3着には10番人気のメルヴェイユドールが入った。

 2週連続重賞Vを決めたウィリアムズは「プレッシャーの多い競馬だったが、リラックスしていたし、強かった」と満足げに振り返る。「クラスの壁なんて感じていなかった。小さい馬のハンデもあるけど、血統だけじゃなくてハートが強い。まだ強くなる」とパートナーを褒めたたえた。

 国内屈指の良質な血の持ち主だが、これまでは放牧先から帰厩した日に放牧先へ戻す日を考えていたというほど。右肩に痛みが出てさばきが硬くなることから、使いたい気持ちにブレーキをかけて大事にしてきた。「壊すのが怖くて壊れないように、その手前、手前で休ませてきた」と角居師。充実期を迎えられたのは我慢の結晶でもある。

 04年の異父姉アドマイヤグルーヴ以来となる1番人気での勝利。97年に母エアグルーヴも1番人気で制しており、母子&姉妹同一重賞制覇となった。夏が過ぎれば大きな目標がある。「きょうだいも、どんどん成長していきましたから。もっと強くなるように夢見ています。秋まで休ませてあげればいいかなと。エリザベス女王杯を目指したい」と力を込めた。

 宝塚記念には半兄のルーラーシップがスタンバイ。「兄にプレッシャーにならないように」とトレーナーは笑う。偉大な父母、兄姉の背を追う華やかな血統馬が、最高の形でバトンをつないだ。

提供:デイリースポーツ

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