栗東芝に登場したトーセンラーが、素晴らしい瞬発力を披露した。函館記念(15日・函館)に出走予定のネオヴァンドーム(5歳OP)を8馬身ほど追走。軽快なステップを踏んでその差を徐々に詰め、ゴール前は馬なりのまま並入に持ち込んだ。
5F65秒3-36秒6-11秒4。騎乗した鮫島(レースは岩田)は「ホントの馬なり。すごく反応が良かった。以前に比べてだいぶしっかりしてきましたね」と確かな成長を感じた様子。見守った藤原英師も「ビッシリと合わせて、良かったんじゃないか」と合格点を与えた。
強豪が集った鳴尾記念でも小差の3着。間違いなく力はある。「この馬の場合はとにかく馬場。雨は全く駄目やから」と指揮官。非情にも天気は下り坂。コースやハンデは関係ない。最大の敵は雨だ。
5カ月ぶりに復帰するゲシュタルトは栗東DPで単走。しまい重点に追われて5F62秒4-35秒6-11秒4を計時。動きは活気に満ちあふれていた。「先週合わせたことで気合が乗ってきました。今までの休み明けのなかでは一番の仕上がりです」と影山助手。梅雨の時季で天気は下り坂だが「荒れた馬場でも走れる。ほかが苦にするようなら」と道悪は望むところだ。
提供:デイリースポーツ