単勝1.7倍の1番人気に支持されたノウレッジ(牡、父ストリートセンス、美浦・二ノ宮)が、ド派手な追い込みを決めて初陣を飾った。道中はスピードの乗りが悪く、鞍上の蛯名が気合をつけても反応はひと息。それでも直線でエンジンが点火すると、1頭だけ次元の違う脚でV態勢を築いていた4番人気クレバーカイオウ(2着)を半馬身差し切った。勝ちタイムは1分14秒3。さらに2馬身差の3着には7番人気のキングアドバンスが入った。
「精神的に敏感。短距離だけの馬にはならないようにと思ってゆっくり運んだが、さすがにひやひやしたね」と蛯名は振り返る。「それでも外に出したときには大丈夫だと思った。粗削りだが、競馬を覚えてくれば」と飛躍を思い描いた。
提供:デイリースポーツ