現地時間11日、米ニューヨーク州サラトガで10〜13日の3日間行われているファシグティプトン・イヤリング(1歳馬)セールで、ジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway産駒の牡馬が、2日目までの最高落札価格となる185万ドル(約2億300万円)でTeam Valorのバリー・アーウィン氏によって落札された。
同馬は、父Giant's Causeway、母Alaska Queen(その父Time for a Change)という血統。半弟は01年レキシントンS(米G2)を制したキーツ Keats(牡6、父ヘネシー)で、近親には現5勝(JRA2勝)のゼンノロンシャン(セン6、大井・大山一男厩舎、父Roar)がいる。同馬の父ジャイアンツコーズウェイは、父Storm Cat、母Mariah's Storm(その父Rahy)という血統で、近親にエアザイオン(牝8、父グルームダンサー、99年クイーンS-G3)がいる。現役時代は00年6月のセントジェイムズパレスS(英G1)から同年9月の愛チャンピオンS(愛G1)まで、わずか3ヶ月にも満たない期間でG1・5勝を挙げ、「アイアンホース」と称された名馬。同年11月のBCクラシック(米G1)2着を最後に、通算13戦9勝、2着4回(G1・6勝)の成績を残し引退。初年度産駒となる今年の2歳馬からは、7月28日に英国・グッドウッド競馬場で行われたヴィンティジS(2歳、英G1・芝7f)を制したシャマーダル Shamardal(牡2、英・M.ジョンストン厩舎)を輩出している。
同日は、牝系に今年の新種牡馬スキャターザゴールド(父Mr.Prospector)がいる、Gone West(父Mr. Prospector)産駒の牡馬が51万ドル(約5500万円)、近親に現4勝のエンドアピール(牡7、栗東・池江泰郎厩舎、父エンドスウィープ)がいるUnbridled's Song(父Unbridled)の牡馬が50万ドル(約5400万円)でそれぞれ落札されている。
初日の10日には、03年度米リーディングサイアーA.P.Indy(父Seattle Slew)産駒の牝馬が150万ドル(約1億6000万円)で、W.ファリッシュ氏に落札された。また、“マチカネ”の冠名で知られる細川益男氏が、Kingmambo(父Mr. Prospector)産駒の牝馬を、90万ドル(約9800万円)で落札している。
翌12日には、近親にシルヴァービュレットデイ Silverbulletday(ケンタッキーオークス-米G1)がいるStorm Cat産駒の牡馬や、アンブライドルドエレイン Unbridled Elaine(BCディスタフ-米G1)の全妹にあたるUnbridled's Song産駒の牝馬、ストームソング Storm Song(BCジュヴェナイルフィリーズ-米G1)の半妹にあたるGiant's Causeway産駒の牝馬などが上場を予定している。