現地時間15日、仏・ドーヴィル競馬場で行われたジャックルマロワ賞(3歳上、仏G1・芝1600m)は、C.スミヨン騎手騎乗のウィッパー Whipper(牡3、仏・R.コレット厩舎)が、昨年の覇者シックスパーフェクションズ Six Perfections(牝4、仏・P.バリー厩舎)を1馬身制し優勝した。勝ちタイムは1分38秒4(重)。さらに1.1/2馬身差の3着にはマイリスク My Riskが入った。デビューから8連勝で、英・愛1000ギニー(共にG1)、コロネーションS(英G1)と合わせて欧州3歳牝馬マイル3冠を達成したアトラクション Attraction(牝3、英国・M.ジョンストン厩舎)は、馬場状態次第での出走回避を示唆していたが、結局出走。しかし、勝ち馬から約23馬身差の最下位10着に大敗した。
勝ったウィッパーは、父Miesque's Son(その父Mr.Prospector)、母Myth to Reality(その父Sadler's Wells)という血統。従姉にはJRAで2勝を挙げたルナティックラヴ(牝7、父Kris)がいて、牝系はシャーリーハイツ Shirley Heights(父Mill Reef、78年英ダービー-英G1)と同じ一族となる。昨年の7月にボア賞(仏G3)でデビュー(5着)後、4戦目で初勝利を挙げると、続くモルニ賞(仏G1)で初G1制覇。さらにクリテリウムドメゾンラフィット(仏G2)を制し、クラシック有力馬に名乗りを挙げた。今年に入り、準重賞を制して臨んだ英2000ギニー(英G1)はハーフド Haafhd(牡3、英・B.ヒルズ厩舎)の5着に敗れた。前走・8月8日のモーリスドギース賞(仏G1)では、ソムナス Somnus(セン4、英・イースターバイ厩舎)の首差2着に好走していた。今回は連闘で臨み、G1・2勝目を挙げた。通算成績11戦5勝。