エーシンヴァーゴウは栗東CWを単走。序盤はゆったりと構え、4角を丁寧に回って直線は内へ。ラスト1Fで手綱をしごかれると、瞬時に軽快なフットワークを繰り出し、4F49秒2-36秒3-12秒5のタイムでゴール板を貫いた。
これまでは坂路を主体に追い切られてきたが、小崎師は「ここ2走が直線競馬だったから、コーナリングを確かめる意味で」とCWで行った意図を説明。「少し走りにくそうな感じはあったが、状態はアップしている。使う前とはハミ掛かりからして違いますね」と合格点を与えた。
前走のアイビスSDは3着に敗れたが、ドバイ遠征からの帰国初戦。情状酌量の余地はあるだろう。「前走は直線競馬への適性と、底力で頑張ってくれた。欲目かもしれないが、冬と夏とでは馬の張りが違うし、今回は復帰2戦目で走りごろだと思う。このあと、セントウルS(9月9日・阪神)までは行く予定です」とトレーナー。シリーズ連覇を見据え、改めて、夏女を強く印象づける。
3か月半ぶりに復帰するヘニーハウンドは、栗東坂路でマリアビスティー(4歳500万下)と併せ馬。前を行く僚馬を目がけて力強く駆け上がり、4F53秒7-37秒8-12秒3を計時。手応えは見劣ったが、しまいの伸びは際立っていた。
渋田助手が好感触を伝える。「前の馬がスイスイ行っていたので、ゴール前は並入に持ち込んだ感じでしたが、気合を乗せておきました。前回同様、仕上がりは問題ないです」。前走の鞍馬Sでも7カ月のブランクをはねのけてのV。再びロングシュートを決める。
提供:デイリースポーツ