小倉に滞在して調整中のエーシンセノーテは、ダートコースで併せ馬。余力を残しながらカノヤベンチャー(2歳未勝利)に半馬身先着を決めた。6F88秒7-41秒4-12秒2。清山助手は「先週しっかり負荷をかけていたので、ほぼ馬なりで予定通り。馬場の外めを回ってこの時計なら理想的だし、痛いところもなく順調に来られたのが何より」と納得する。
デビュー戦2着後、未勝利、フェニックス賞と連勝。これまでハナを譲ったことはないが、「仮に行く馬がいるようなら控えても問題ないし、この時季の2歳戦で鞍上が手の内に入れているのは心強い限り」と佐藤哲の手綱さばきに全幅の信頼を寄せる。
「こんなチャンスはめったにないし、何とかモノにしたいね」。南国の2歳王者へ視界は良好だ。
マイネルエテルネルは和田を背に、栗東坂路でマイネルアルティマ(3歳500万下)と併せ馬。もたれ癖を右ステッキで矯正されながら、力強い伸びで僚馬に0秒5先着した。タイムは4F51秒9-37秒4-12秒4。
デビュー前に来春の英ダービーの1次登録を済ませたほどの逸材だ。鞍上は「めっちゃもたれるね。ただ、ハイペースになっても楽に行けるスピードはある。あとは自分のリズムで行けるかどうか」と好戦を描く。
後肢の疲れのためフェニックス賞は回避したものの、そもそも重賞直行は当初の既定路線。すぐさま立て直され、ここに向けて万全の態勢が整えられた。「すんなり行ければ、勝てると思わせる仕上がり」と西園師はねじり鉢巻き。同厩の先輩で、01年の覇者タムロチェリーに続くVに期待を込めた。
提供:デイリースポーツ