春は
ジェンティルドンナの前に苦杯をなめた
ヴィルシーナ。オークスでは5馬身差をつけられ力負けの印象も残るが、「順調に夏を過ごすことができた。オークスではジョッキーが騎乗してからイレ込んでいたからね。それでも、勝負根性を見せたし、もまれても力を出せた」と、友道師は敗戦の中にも収穫があったことを強調する。1週前追い切りは栗東坂路で4F53秒8-12秒5(馬なり)をマーク。ここまで乗り込みは十分で、なかなかハードな内容を消化。好時計で先着を果たし好仕上がりにある。「千八では分が悪いけど、本番に向けてこの馬の競馬をしてくれれば」。雪辱の秋へ向けて、前哨戦とはいえ力が入る一戦だ。
交流重賞の関東オークス2着など、ダートで実績を残してきた
サトノジョリー。芝では過去5戦すべて5着に敗れているが、重賞やOPでも着差は僅かで、決して向いていないとは言い切れない。「春は芝の
スピードに周りが見えなくなって、折り合いに苦労していた。でも、前走後の放牧で大人になって帰ってきたからね。今は折り合い面の不安はない」と松田国師も放牧の効果を強調する。1週前追い切りは栗東CWで5F65秒2-12秒0(一杯)。帰厩後初めて一杯に追われたが、好時計を計時。ラストもなかなかの切れ味を見せた。鞍上に迎えるのは、今週から短期免許で来日するピンナ。新進気鋭の若手ジョッキーとともに、春より成長した姿を見せる。
提供:デイリースポーツ