12日、阪神競馬場で行われたセントウルS(G3・芝1200m)は、武豊騎手騎乗の1番人気ゴールデンキャスト(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、好スタートから道中2番手に付け4角で早めに先頭に立つと、道中4番手追走から追い込んだ3番人気キーンランドスワンを1.1/2馬身抑え優勝した。勝ちタイムは1分08秒2(良)。さらにクビ差の3着には後方3番手追走から直線追い込んだ2番人気サニングデールが入った。
勝ったゴールデンキャストは、父タイキシャトル、母リターンバンダム(その父Niniski)という血統。デビューから3戦目にあたる02年9月の未勝利戦(小倉・芝1200m)で初勝利を挙げると、続くききょうS(2歳OP)を制しOP入りするも、左トウ骨の骨折が判明し休養入り。復帰戦となった03年アーリントンC(G3)では1番人気に支持されるも7着に敗退。続くニュージーランドT(G2)、NHKマイルC(G1)でも1番人気に支持されるが、5、11着に敗退した。その後も勝ち切れない競馬が続いたが、今年1月の新春S(1600万下)で約1年3ヶ月ぶりに勝利を挙げていた。今回の勝利が重賞初制覇で、通算成績は20戦5勝。
鞍上の武豊騎手は、11日の朝日チャレンジC(G3)をスズカマンボ(牡3、栗東・橋田満厩舎)で制しており、2日連続の重賞制覇となった。同レースは、95年ビコーペガサス、96年フジノマッケンオー、98年マイネルラヴに続き4勝目。JRA重賞は今年13勝目で、通算では190勝目。管理する橋口弘次郎調教師は、昨年のテンシノキセキに続く同レース連覇で、88年サンキンハヤテを含め通算3勝目。JRA重賞はダイタクバートラム(牡6)で制した北九州記念(G3)に続き今年4勝目、通算では54勝目。
なお同レースは、00年ビハインドザマスク、01年テネシーガール、02年ビリーヴ、03年テンシノキセキと、4年連続で牝馬が制していたが、今年はフォルクローレの4着が最高着順だった。