現地時間12日、仏・ロンシャン競馬場では10月3日に行われる凱旋門賞(仏G1・芝2400m)への主要ステップレース・ニエル賞(3歳、仏G2・芝2400m)とフォワ賞(4歳上、仏G2・芝2400m)が行われた。
ニエル賞は8頭立てで行われ、E.レグリ騎手騎乗の仏ダービー(仏G1)3着馬ヴァリキシール Valixirが、同レース2着馬のプロスペクトパーク Prospect Parkをハナ差制し優勝した。勝ちタイムは2分29秒4(重)。前走の英インターナショナルS(英G1)で3着に敗れ、デビューからの連勝が6でストップしたG1・3勝のバゴ Bagoはさらに1馬身差の3着、仏ダービー馬ブルーカナリ Blue Canariは勝ち馬から約7馬身差の5着に敗れた。
勝ったヴァリキシールは、父が87年凱旋門賞馬Trempolino、母Vadlamixa(その父Linamix)という血統。叔父には01年BCマイル(米G1)を制したヴァルロイヤル Val Royal(牡8、父ロイヤルアカデミーII)、伯父にはヴァドラウィス Vadlawys(父Always Fair、オカール賞-仏G2)がいる。リュパン賞、仏ダービー(共に仏G1)と3着が続いたが、前走のユジェーヌアダム賞(仏G2)で重賞初制覇を飾り、今回の勝利で重賞2連勝とした。通算成績8戦5勝。
フォワ賞は4頭立てで行われ、O.ペリエ騎手騎乗の1番人気ポリシーメーカー Policy Maker(牡4、E.ルルーシ厩舎)が、ショートポーズ Short Pauseに2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分38秒7(重)。さらに1.1/2馬身差の3着にはナイシアン Nysaeanが入り、今年のドバイシーマクラシック(首G1)を制したポリッシュサマー Polish Summerは最下位4着に敗れた。
勝ったポリシーメーカーは、父Sadler's Wells、母Palmeraie(その父Lear Fan)という血統。半兄がプーシキン Pushkin(父Caerleon、モーリスドニュイユ賞−仏G2)、半姉がプレイスリュージュ Place Rouge(父デザートキング、ランカシャーオークス-英G3)で、近親には97年凱旋門賞(仏G1)馬パントレセレブル(牡10、父Nureyev)がいる。昨年8月のドーヴィル大賞典(仏G2)で重賞初制覇を飾ったポリシーメーカーは、今年6月のシャンティイ大賞典(仏G2)で重賞2勝目を挙げ、前走のサンクルー大賞典(仏G1)では1番人気ながら2着に敗れていた。通算成績10戦6勝(重賞3勝)。