イジゲンがムーアを背に動き絶好、古馬撃破に向けて特訓開始/JCダート

2012年11月29日 12:00

 GI初挑戦となる3歳馬のイジゲンが、美浦Wで併せ馬を行った。ストローハット(3歳OP)を5Fで0秒9追走。4角で内に潜り込むと、直線では軽く仕掛けられただけで瞬時に反応。最後は馬体を並べてフィニッシュした。5F67秒1-38秒4-12秒9と、時計自体は目立つものではないが、動きの良さは目を引いた。

 騎乗したムーアは「仕掛けてからスッと反応してくれたし、動きも良かった」と満足している。見守った堀師も「前向きな性格をしているので、ハミをしっかり取っていれば大丈夫」と、調子の良し悪しを見極める着眼点を説明した上で、「きょうはテンの折り合いと、勝負どころで反応し過ぎるところがあるので、そのあたりを確認してもらった。イメージ通りの内容だった」と合格点を与えた。

 問題はゲートだ。スタートが安定せず、前走の武蔵野Sでも大きく出遅れた。この日も追い切り前に南Dでゲート練習を敢行。「厳しい目で見て、大丈夫かと言われると何とも言えないが、今回はより実戦に近い状況で練習してきた」と指揮官は経緯を説明した。

 結果は問題なく好スタートを決めたが、前走時も練習では問題なかったことから、過信はできない。ムーアも「きょうの練習では問題なかったし、レースでもスムーズに出られれば」と願う。

 ゲートを含めて、指揮官は「成長する前にGI(出走)にたどり着いてしまった。見切り発車のような感じで不安はあるけど、期待したい」と言う。前走に続き手綱を取るムーアも「前走は衝撃的なレースだったし、能力の高さに感激した」と、競走馬として高いレベルにあること強調した。何をやらかすか分からない危うさがある反面、優れた才能に大きな期待を寄せる。狙うはGI初挑戦初V。破天荒な3歳馬が歴戦の古馬陣に襲いかかる。

提供:デイリースポーツ

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