3日、中山競馬場で行われた5R・2歳新馬(芝1600m)は、吉田豊騎手騎乗の1番人気エイシンサリヴァン(牡2、美浦・大久保洋吉厩舎)が、中団追走から先に抜け出した13番人気カゼノユクエを1馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分38秒2(不良)。さらにハナ差の3着は逃げた6番人気デザートモーニングが入った。ヒシナイル(牝10、父A.P.Indy、96年フェアリーS-G3)の仔で、2番人気に支持されたヒシリーガル(牡2、父Theatrical)は直線伸びず7着、エアジハード(牡9、父サクラユタカオー、99年安田記念-G1)の半弟で、3番人気に支持されたアイシクルアート(牡2、父エルコンドルパサー)は、3角から外に大きく膨れ4着に敗れた。
勝ったエイシンサリヴァンは、父El Prado(その父Sadler's Wells)、母Swimmingly(その父Nashwan)という血統の米国産馬。3代母は85年英1000ギニー(芝8f)、英オークス(芝12f)、英セントレジャー(芝14f127y)と英G1を3勝したオーソーシャープ Oh So Sharp(父Kris)。02年北米リーディングサイアーである父の産駒には、トラヴァーズS(米G1)などG1・3勝を挙げたメダグリアドロー Medaglia d'Oro(牡5)や、99年フェアリーS(G3)2着のウォーターポラリス(牝7)などがいる。エイシンサリヴァンの勝利で、「エイシン」軍団は現3勝のエイシンヴァイデン(牡2、栗東・瀬戸口勉厩舎)を筆頭に、今年のJRA2歳戦13頭目の勝ち上がりで、計15勝目を挙げた。