道中は中団でレースを進めたアドマイヤラクティが直線で抜け出し待望の重賞初制覇(撮影:下野雄規)
16日、東京競馬場で長丁場のハンデ重賞・ダイヤモンドS(4歳上・GIII・芝3400m)が行われ、11番人気
ネコパンチ(牡7、美浦・星野忍厩舎)が果敢に先頭を奪って馬群は終始縦長の厳しい展開に。
その中で、道中は後方グループの一角で待機していた内田博幸騎手騎乗の1番人気
アドマイヤラクティ(牡5、栗東・梅田智之厩舎)が、2周目の3コーナー手前から徐々に前へと進出を開始。4コーナーを回って、直線に向くところでは先行各馬を射程圏に入れると、残り200mで中団待機策から連れて抜け出しを図った6番人気
メイショウカドマツ(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)を並ぶ間もなく交して先頭に立ち、ゴール前で外からじわじわと差を詰めて2着に浮上した4番人気
ジャガーメイル(牡9、美浦・堀宣行厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分31秒9(良)。
クビ差遅れた3着は、ゴール前まで懸命の粘りをみせた
メイショウカドマツが入った。その後の4着に追込み及ばずの3番人気
ノーステア(セン5、美浦・鹿戸雄一厩舎)、5着に5番人気
サクセスパシュート(牡5、美浦・牧光二厩舎)の順で確定。
なお、2番人気
ファタモルガーナ(セン5、栗東・荒川義之厩舎)は上位争いには加われず、6着に敗れている。
勝った
アドマイヤラクティは、父ハーツクライ、母アドマイヤテレサ、その父エリシオという血統。昨秋にOP入りを果たすと、アンドロメダS(京都芝2000m)、暮れの金鯱賞、年明けのAJCCと中距離レースで同じようにゴール前で末脚を繰り出すも3戦連続での3着止まり。息の長い末脚を生かすべく、3400mの長丁場に矛先を向けた今回は、溢れ出るスタミナをここぞとばかりに見せつけて、待望の嬉しい重賞初制覇。通算6勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
アドマイヤラクティ(牡5)
騎手:内田博幸
厩舎:栗東・梅田智之
父:ハーツクライ
母:アドマイヤテレサ
母父:エリシオ
馬主:近藤利一
生産者:ノーザン
ファーム
通算成績:18戦6勝(重賞1勝)