朝イチの追い切りラッシュが一段落した栗東CWに、フミノイマージンが僚馬のダンツホウテイ(8歳オープン)を従えて現れた。ゆったり発進し、向正面では4馬身ほど先行。3角あたりからピッチを上げ、最後は鼻面をそろえて併入した。
6F85秒8-38秒3-11秒9と時計は目立ったものではなかったが、首をリズミカルに上下させ、四肢のさばきも実に素軽い。4か月の休み明けとはとても思えない好気配。「先週も馬場が悪かったし、時計もかかっていた。けれど、動きは良かったからね」と本田師も、そのフットワークに満足した様子だ。
栗東に帰厩したのは2月上旬ながらも、放牧先でしっかり乗り込みを重ねてきたことで太め感はない。トレーナーも「ずっと乗っていたからね。暖かくなるのを待っていただけ。体は増えているかもしれないけど、重くはない」とうなずいた。
昨秋に最大目標のエリザベス女王杯で11着と大敗したが、力負けではない。自慢の切れ味は、内めの荒れた馬場に威力をそがれた。年が明けて、リベンジの春。「中山との相性も問題はない。前回?忘れたいね」。悪夢を振り払うには、好結果を積み重ねるほかない。
提供:デイリースポーツ