2011年のオークス馬、エリンコートが現役引退へ(写真は2011年オークス、撮影:下野雄規)
13日、2011年オークス優勝馬エリンコート(牝5、栗東・笹田和秀厩舎)が、先日10日の中山牝馬S(16着)を最後に現役を引退することが明らかとなった。今後は、生まれ育った北海道千歳市の社台ファームで繁殖牝馬となる。
同馬は、2010年7月25日に函館でデビューし3着。3走目の未勝利戦(札幌芝1500m)で初勝利を飾った。その後は、2勝目を挙げるまで4走を要したが、翌年3月の500万(阪神芝1800m)、桜花賞当日のOP特別・忘れな草賞(阪神芝2000m)で2連勝。
連勝で迎えたオークスだったが、父デュランダルが現役時代は短距離での活躍馬ということもあり、距離不安の声も多くを占めて7番人気の支持。しかし、レースでは道中しっかりと折り合い、早めの進出から残り20mで先頭に立つとそのまま押し切り、後のGI馬ホエールキャプチャや、桜花賞馬マルセリーナを抑えて見事なGI制覇を達成した。
ただ、その後は秋のローズS、秋華賞でいずれも10着に終わると、翌年4歳時になっても前年春の勢いを取り戻せないまま、先日10日の中山牝馬S(16着)を最後に競走馬生活から退くことが決まった。
今後は繁殖牝馬となるが、自身にミスタープロスペクターの血が入っておらず、同系統の種牡馬を中心に幅広い交配パターンで可能性を秘める。
【プロフィール】
◆エリンコート(牝5)
騎手:後藤浩輝
厩舎:栗東・笹田和秀
父:デュランダル
母:エリンバード
母父:Bluebird
馬主:吉田照哉
生産者:社台ファーム
通算成績:18戦4勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2011年オークス(GI)