ヴィクトリアMの1週前追い切りを行ったジョワドヴィーヴル(撮影:井内利彰)
いつも通り、CWコースの3コーナーから入って、2周目に追い切りというパターンだったジョワドヴィーヴル(栗東・松田博資厩舎)。川田将雅騎手が跨っての単走だったが、6F標識のテンから1F13.3秒と速いペースで飛ばしていった。
そのペースは落ちることなく、速いラップを刻んだまま直線へ。最後までしっかり踏ん張るかと思ったが、さすがに一頭だったこともあって、最後はやや失速気味。6F80.2〜5F66.9〜4F53.9〜3F40.8〜1F13.8秒と全体の時計は速いものの、ラストが物足りない時計。前日の雨の影響を受けて、水分を含んだ馬場だったとはいえ、強調できる数字とはならなかった。
1回目のハロー明けの前、荒れたCWコースに登場したのは、フミノイマージン(栗東・本田優厩舎)。太宰啓介騎手が跨って、ダンツホウテイとの併せ馬だったが、6F標識を過ぎたあたりから、きっちり馬体を併せる形で負荷を掛けていく。
4コーナーでは外を回って、少し前へ出るようなシーンもあったが、直線では馬体を並べてのスパート。ラスト1F標識手前までは同等の手応えだったのが、最後の1Fでフミノイマージンが追われて伸びる形に。軽快というよりは、力強く伸びて先着。6F82.9〜5F66.8〜4F52.3〜3F38.7〜1F12.7秒はこの馬にとって、さほど速い数字ではないが、見た目にはしっかりした優秀な追い切りだった。(取材・写真:井内利彰)