ヴィクトリアマイル目指すヴィルシーナら今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2013年05月02日 14:00

ヴィクトリアM1週前追い切りを行ったヴィルシーナ(撮影:井内利彰)

 4月30日の調教前の時間帯から雨が降り始めた栗東。本降りになったのは午前中だけだったが、午後からも、いつ雨が降ってもおかしくないような空模様だった。

 ウッドチップは水分で重くなっていることを想定していたが、坂路、Cコースともに、思ったほど、時計が掛かるという状態ではなかった。ウッドチップの入れ替え工事が進んでいることで、表面上のウッドチップは水分を吸っていても、下の層のウッドチップがしっかりしていたということだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 5月1日の一番時計は、リフトザウイングス(栗東・橋口弘次郎厩舎)の4F51.1秒。一番時計を含めて、51秒台が11頭いたということは、決して馬場は重くなかったと判断してよい。また、馬場が荒れている時間帯でも、51秒台が出ていることから、時間帯によって、時計が出る出ないも関係ないと判断できる。

 5月2日の一番時計は、アキノモーグル(栗東・中村均厩舎)の4F50.2秒。もちろん、50秒台はこの馬だけで、あとは51秒、52秒といったところが速い時計。ラスト1F11.9秒という馬もいただけに、引き続き、馬場状態に関しては変わりないといった感じ。

 先週の馬場差は「+0.5秒」。先週に引き続き、雨の影響を受けている馬場なので、標準より重い馬場であることは間違いないが、新しいウッドチップが馴染んでいるのか、時計は出る状態。よって1日、2日とも、先週よりは少しだけ時計が出る『+0.3秒』で馬場差を計測している。

【CW/5F66.5秒】
 先週はノメル馬が多いCコースだったが、今週はそれほどの状況ではなかった。ただ、雨が降ったことで、前半をゆったり入り、後半だけ時計を出すという厩舎も多く、そういった意味で、速い時計が少なかった印象がある。

 2日にヴィクトリアMの1週前追い切りを行った、ヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)。竹之下智昭騎手が跨って(レースでは内田博幸騎手が騎乗予定)、アドマイヤネアルコとの併せ馬だったが、前半は1秒近く追走したこともあり、少し行きたがるような仕草を見せる場面もあった。

 一気にペースを上げず、じわりじわりと前との差を詰めて、直線に入って馬体が並ぶ状態。ここで仕掛けられると、一瞬で加速して、1馬身前に出るヴィルシーナ。ただ、相手も余力があり、最後まで、大きな差が開くことはなかったが、ラスト1Fは11.3秒の伸び。アクセルを踏めば、踏んだ以上のスピードが出るといった感じで、前走時と比べても、状態が明らかにいい。時計は6F86.3〜5F70.0〜4F54.0〜3F39.0〜1F11.3秒と、全体が遅いことがやや気になるが、動き自体は文句ない。

 馬場差は、1日、2日とも、先週25日よりは時計の掛かる『-1.0秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒】
 追い切り頭数は先週よりも少なく、普段より少し多いといった程度。追い切った馬は未勝利や未出走ではなく、1000万下や1600万下といった高額条件の馬も多数いたが、あまり目立った動きをする馬はいなかったように思う。

 馬場差は1日、2日ともに先週と同じ『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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