福山競馬から移籍の「41歳のルーキー」・岡田祥嗣騎手が待望の初勝利
11日、京都競馬場で行われた10R彦根S(4歳上・1600万・芝1200m)で、2番人気リュンヌ(牝6、栗東・服部利之厩舎)が、スタートから押して先手を奪うとゴールまでその脚衰えずに逃げ切って優勝。騎乗していた岡田祥嗣騎手(41歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、今年3月に福山競馬からJRAに移籍して、通算73戦目となったこのレースで嬉しいJRA初勝利を挙げた。
岡田騎手は1991年7月に福山競馬でデビューし、約22年間で地方競馬通算1968勝。JRAの騎手免許試験9回目の挑戦で難関を突破し、この春から「41歳のルーキー」として新天地に身を移している。
待望の移籍後初勝利に、お立ち台に上がった岡田騎手は「(JRAの舞台で勝利するという)夢を、(3月からは)目標に切り替えてここまで時間は掛かってしまいましたが、やっぱり1着でゴールするというのは気持ちの良いものですね。レースについては、今までのレースぶりを見てもしぶとい馬なのは分かっていたので、何とか押し切れると思いました。移籍してから今まで、多くの関係者の方々に騎乗機会を与えて頂き、(初勝利まで)長く掛かりましたけど、2勝目・3勝目に向けて騎乗技術を上げて頑張りたいと思います。今後、現段階で大きな目標はないのですが、乗せて頂くお馬さんに1頭1頭全力で騎乗したいです。勝った瞬間には、『おめでとう!』というファンの皆様からの声援も聞こえていました。これからも応援よろしくお願いします」と話すと、ウィナーズサークルでは祝福の拍手が上がった。