雨の京王杯SCを制したダイワマッジョーレ=東京競馬場
「第58回京王杯ス
プリングC・GII」(芝1400m)は11日、東京11Rに18頭で争われ、中団を追走した1番人気の
ダイワマッジョーレ(栗東・矢作)が自慢の末脚を遺憾なく発揮して差し切り勝ち。あと一歩届かなかった重賞タイトルを手にし、安田記念(6月2日・東京、芝1600m)に弾みをつけた。1番人気の勝利は99年のグラスワンダー以来。勝ちタイムは1分20秒6。半馬身差の2着は5番人気の
トライアンフマーチ。好位のインから直線はやや外めに出して抜け出したが、勝ち馬の末脚に屈した。さらに首差の3着には6番人気の
ガルボが入った。
陣営の努力が実を結んだ。「以前は上に飛び出る感じでダッシュがつかなかった。きょうは駐立も良かったし、ゲート練習の成果が出たね」と矢作師は笑顔でうなずく。蛯名は「ゲートもおとなしくて理想のポジションが取れた。1400mは忙しいと思っていたが、いい脚を使ってくれた」と手放しでその走りを褒めたたえた。
数々の重賞タイトルを獲得してきた矢作師にとって、うれしい1勝だ。「
ダイワの馬主さんとは40年以上の付き合い。小学生のころに、よくお小遣いをもらっていたからね。感慨もひとしお」とほおを緩ませた。次走はもちろん、安田記念。マイルGI2勝の
グランプリボスとの2頭出しで臨む。「理想的な形になってうれしいです。頑張りたいね」と、笑顔で結んだ。
提供:デイリースポーツ