Vマイルで入線後下馬、サウンドオブハートが左前浅屈腱不全断裂で引退

2013年05月15日 16:51

左前浅屈腱不全断裂で引退が決まったサウンドオブハート(写真は12年紅梅S優勝時)

 15日、JRAは今年4月の阪神牝馬Sを制したサウンドオブハート(牝4、美浦・松山康久厩舎)が、先日12日に行われたヴィクトリアマイルのレース後に左前浅屈腱不全断裂を発症し、競走能力喪失に至ったと発表した。今後は競走馬登録を抹消され、生まれ故郷の青森県八戸市タイヘイ牧場で繁殖牝馬としての準備に入る。

 サウンドオブハートは、2011年8月20日の新馬(新潟芝1400m)で、後続に4馬身差をつけてデビュー初勝利。2走目のOP特別・芙蓉Sでは牡馬を相手に好位追走から抜け出し、2連勝を飾った。この2走でのパフォーマンスもあり、暮れの阪神JFは1番人気で迎えたが、レースではジョワドヴィーヴルの強襲にも屈して3着に敗れた。

 明け3歳の初戦、年明けの紅梅Sは自慢の切れ味を発揮して優勝。ただ、常に体質や脚元への不安を抱えながらの転戦で満足にレースを使えなかったこともあり、その後は桜花賞に直行して4着。オークスを前には、左前トウ骨遠位端を骨折して休養を余儀なくされた。

 復帰したのは同年の12月で、OP特別・ターコイズS(中山1600m)を快勝。京都金杯では4着に敗れたが、続く洛陽S(京都1600m)を制して5勝目を挙げた。その後は、阪神牝馬Sで中団待機策から直線に向いて一気に抜け出し、重賞初制覇を飾った。久々のGI出走となったヴィクトリアマイルでは、3番人気に推されたが、14着での入線後に鞍上の池添騎手が下馬。その後、左前浅屈腱不全断裂が判明して引退が決まった。

【プロフィール】
◆サウンドオブハート(牝4)
厩舎:美浦・松山康久
父:アグネスタキオン
母:シンメイミネルバ
母父:Caerleon
馬主:ターフ・スポート
生産者:タイヘイ牧場
通算成績:10戦6勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2013年阪神牝馬S(GII)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。