安田記念・共同記者会見、ウイリアムズ騎手『ヴィルシーナはファイター』

2013年05月29日 19:22

共同記者会見に臨んだヴィルシーナの手綱を取るC.ウイリアムズ騎手(撮影:花岡貴子)

 29日、栗東トレセンでは安田記念に向けての追い切りが行われた。有力馬の一角、ヴィルシーナは午前8時、坂路コースで追い切られた。グリッターウイングとの併せ馬、馬なりで56.1-40.5-26.6-13.5をマークした。

◆友道康夫調教師
「ヴィクトリアマイルは最後までヒヤヒヤしましたが、やっとGI馬になれました。ヴィルシーナらしい勝負根性が出ましたね。馬体重も1年前に比べて20キロ増え、心身ともによりドッシリしてかなりの成長があったと思います。東京のマイルは2戦2勝。あのコースはゲート出てスッといいポジションがとれるし直線ではあの勝負根性でしっかり走れる。相性がいいし、現時点ではマイルがいいと思います。

前走後はダメージなく、順調です。先週、ウッドチップコースで15ー15、今週は馬場が悪かったので時計が速くならないように指示しました。今日はジョッキーに感触を確かめてもらうように乗りました。並ぶと自分からハミをとってグイッ伸びるところがいいな、と思いました。ジョッキーもそんなに強く追ってないのにしっかり走るところから精神力の強さを感じると言ってもらえました。いつも乗ってる助手も、前走より(走りが)力強くなっていると言っています。

今回も(ヴィクトリアマイルのように)前々で競馬ができるポジションがとれるといいですね。どの枠に入ってもゲートのセンスがいいのでいい位置につけられると思います。どんな場面でもどんな競馬場でも最後まで一生懸命走ってくれるので、相手が牡馬に変わってもその中に混じって十分勝負になる走りをしてくれると思います。馬場ですが、パンパンの良馬場より少し柔らかいくらいのほうが合っていると思います。勝負根性は本当にすばらしい馬。今までは足踏みしていましたが、これからはポンポンとGIを勝ってくれたらと思います」

◆C.ウィリアムズ騎手
「今朝の追い切りで感触をつかんだところ、非常にファイターだと感じました。牝馬は何頭出走するんですか? (3頭という返事に)僕の彼女がいちばん強いと思います。香港からの2頭もチャンスがあると言われています。日本の評判馬も能力が高い。そして安田記念というレースは世界のインターナショナルレースとして高いレベルにあるレースなのでぜひ頑張って勝ちたいと思います」

 また、グランプリボスは午前6時すぎ、坂路コースでモズとの併せ馬で追い切り、先着している。時計51.7-38.6-25.7-13.2。

◆矢作芳人調教師
「マイラーズCでは『また外枠か』と強く落胆しました。しかし、それを問題にしない走りをしてくれました。スワンSもそうですが、外枠をクリアしたというのは大きいと思います。ローテーションは、京王杯をはさむことも考えましたが、安田記念をとるためにも京王杯はパスしてノーザンファームしがらきへ放牧に出しました。

今日の追い切りは、いつもは折り合うところで行ってしまいましたね。でも、レースに向けてできあがった、という雰囲気です。あとはジョッキーが手の内に入れているので。折り合いについては以前ほどは心配していません。そんなにスパッと切れるタイプではないので、東京のマイルはとても合っていると思います。今年は全部勝つつもり、というテーマでやってきました。今回もその気持ちでレースに挑みたいと思います。枠順については、大外でなければいいな、と思っています。

胸の深さが一段と増して、本当によくなりました。いち競馬好きとして、すごく興味深いメンバーになったと思います。グランプリボスもきっといいレースをしてくれると思いますので応援よろしくおねがいします」(取材・写真:花岡貴子)

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