マルセリーナが中団追走から抜け出し、11年桜花賞以来の重賞2勝目
9日、阪神競馬場で牝馬による中距離ハンデ重賞・マーメイドS(3歳上・牝・GIII・芝2000m)が行われ、道中は中団の外目を追走していた川田将雅騎手騎乗の7番人気マルセリーナ(牝5、栗東・松田博資厩舎)が、3〜4コーナーで手応えよく徐々に先団へと接近。直線に向いて、坂を駆け上がりながらの残り150mで逃げ込みを図る10番人気アグネスワルツ(牝6、栗東・宮本博厩舎)を捕らえて差し切り、最後は1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分59秒4(良)。
さらにクビ差の3着に、後方追走からゴール前で脚を伸ばした1番人気アロマティコ(牝4、栗東・佐々木晶三厩舎)が入った。中団を追走するも伸び脚を欠いた2番人気ピクシープリンセス(牝5、栗東・野中賢二厩舎)が4着、5着は4番人気マイネオーチャード(牝5、美浦・畠山吉宏厩舎)の順で確定。なお、3番人気ハワイアンウインド(牝4、栗東・岡田稲男厩舎)は7着に敗れている。
勝ったマルセリーナは、父ディープインパクト、母マルバイユ、その父Marjuという血統。2011年の春、デビューから4戦目で桜花賞を制した素質馬が、以降はなかなか勝ち星に恵まれずにいたが、阪神コースでその時以来実に14戦ぶりとなる復活の快走劇を披露。2度目の重賞制覇を果たした。
【勝ち馬プロフィール】
◆マルセリーナ(牝5)
騎手:川田将雅
厩舎:栗東・松田博資
父:ディープインパクト
母:マルバイユ
母父:Marju
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
通算成績:18戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2011年桜花賞(GI)