3日、栃木県日本軽種馬協会那須種馬場で余生を過ごしていたピットカーン(牡33)が、老衰のため死亡した。
ピットカーンは、父Petingo、母Border Bounty(その父バウンティアス)という血統。甥にアセッサー Assessor(父Niniski、ロイヤルオーク賞-仏G1)、姪にチェンマイ Chiang Mai(父Sadler's Wells、ブランドフォードS-愛G3)がいる。
現役時はブルーリバンドトライアルS(英G3)、ハンガーフォードS(英G3)などを制し、通算15戦5勝の成績で種牡馬入り。初年度産駒からエラマナムー Ela-Mana-Mou(キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS-英G1)、2年目にはカーンルージュ Cairn Rouge(愛1000ギニー-愛G1)を輩出し、英・愛のチャンピオンサイアーに輝いた。79年に輸入されると、大物こそ出せなかったが、カネクロシオ(ステイヤーズS)、ソウシンホウジュ(エプソムC)、サザンビーナス(函館3歳S)などを出し、母の父としてはタヤスアゲイン(父サンデーサイレンス、青葉賞-G3)などを輩出した。