5日、水沢競馬場で行われた早池峰賞(ダート1400m、1着賞金400万円)は、陶文峰騎手騎乗の2番人気トキオパーフェクト(セン9、岩手・櫻田浩三厩舎)が、好スタートから先頭に立ち、早めに抜け出すと、後方から追い込んだ3番人気シルクディヴァインの追撃をアタマ差振り切って優勝した。勝ちタイムは1分26秒3(不良)。1番人気に支持された昨年の覇者タイキシェンロンはさらにクビ差の3着に敗れた。
勝ったトキオパーフェクトは、父Rahy、母Perfect Probe(その父Mr.Prospector)という血統で、牝系は96年天皇賞・秋(G1)を制したバブルガムフェロー(牡11、父サンデーサイレンス)、03年菊花賞馬ザッツザプレンティ(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎、父ダンスインザダーク)、さらに同日の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制したショウナンパントル(牝2、美浦・大久保洋吉厩舎、父サンデーサイレンス)らと同じ一族になる。97年に美浦・古賀史生厩舎所属でデビューすると、4連勝で98年クリスタルC(G3)を制覇。続くNHKマイルC(G1)は15着に大敗するも、中日スポーツ賞4歳S(G3)で重賞2勝目を飾る。その後は、99年根岸S(G3)で2着に入るなどしたが、重賞勝ちに恵まれず、02年高松宮記念(G1・12着)を最後に岩手・櫻田浩三厩舎に転厩した。今年9月のOROカップで転厩後、初重賞制覇を成し遂げるなど通算54戦15勝(うちJRA28戦7勝)。鞍上の陶文峰騎手、管理する櫻田浩三調教師共に同レースは初制覇となった。