現地時間17日、米・ケンタッキー州ウォルマックファームで繋養されいた種牡馬ミスワキ Miswaki(牡26)が死亡したことが判明した。8月には高齢と受胎能力の低下のため、種牡馬生活を引退。今月初めからは自力で立つことが困難になり、安楽死処分が取られた。
ミスワキは、父Mr.Prospector、母Hopespringseternal(その父Buckpasser)という血統で、甥にエタニティスター Eternity Star(父Majestic Light、ハリウッドダービー-米G1)、姪にラコヴィア Lacovia(父Majestic Light、仏オークス-仏G1)がいる。なおラコヴィアは、メイショウオウドウ(父サンデーサイレンス、産経大阪杯-G2)の祖母にあたる。現役時代は2歳時に80年サラマンドル賞(仏G1・芝1400m)を制し、デューハーストS(英G1)では7日に亡くなったストームバード Storm Birdの3着に入った。
仏英米通算13戦6勝という成績で引退、種牡馬入り。産駒は北米、愛、仏、伊、独、首など世界中で活躍。主な産駒にはブラックタイアフェアー(牡18、BCクラシック-米G1)、アーバンシー Urban Sea(牝15、凱旋門賞-仏G1)、ミシル(牡16、ジョッキークラブ大賞典-伊G1)、今年の愛2000ギニー(愛G1)を制したバチェラーデューク Bachelor Duke(牡3)などがおり、日本では、94年ジャパンC(G1)を制したマーベラスクラウン(セン14)、00年函館スプリントS(G3)を制し、01年マイルCS(G1)で3着したタイキトレジャー(牡8)、00年桜花賞(G1)2着のマヤノメイビー(牝7)などを輩出している。
後継種牡馬としては、日本にも輸入されたブラックタイアフェアーがおり、イヴニングアタイア Evening Attire(セン6、ジョッキークラブゴールドC-米G1)、ワシントンカラー(牡10、根岸S-G3)などを輩出している。
また、母の父としても01年英愛BMSランキング1位に輝くなど優秀で、アーバンシーからは英愛ダービー(英・愛G1)制覇のガリレオ Galileo(牡6、父Sadler's Wells)が出ており、日本では宝塚記念(G1)を制したサイレンススズカ(父サンデーサイレンス)、ザッツザプレンティ(父ダンスインザダーク、菊花賞-G1)、タイキフォーチュン(父シアトルダンサーII、NHKマイルC-G1)などのG1馬を輩出している。