24日、10月31日のBCクラシック(米G1)で5着に敗れた02年の北米年度代表馬アゼリ Azeri(牝6、米・D.ルーカス厩舎)が現役を引退することになった。来春から繁殖生活に入る予定も、繋養先、配合相手はまだ決まっておらず、近日中にもケンタッキー州に移動する。ただし、来年2月16日に米・サンタアニア競馬場で行われるサンタマリアH(米G1)への出走プランもある。
アゼリは、父ジェイドハンター、母Zodiac Miss(その父Ahonoora)という血統で、牝系は99年BCマイル(米G1)を制したシリック Silic(牡9、父Sillery)と同じ一族。01年11月のデビューから10戦9勝、2着1回の成績で02年BCディスタフ(米G1)を制し02年の北米年度代表馬に選出される。その後も勝利を重ねるが、昨年9月のレディズシークレットBCH(米G2)で2着に敗れ連勝が11でストップ。一旦は引退が発表されたが、L.サルー厩舎からD.ルーカス厩舎に移籍し現役続行が決定。復帰戦となった今年4月のアップルブラッサムH(米G1)を勝利で飾るも、今年はメトロポリタンH(米G1)8着、オグデンフィップスH(米G1)4着(最下位)など、一時期の勢いに陰りが見え始めていた。BCクラシック(米G1)では、ゴーストザッパー Ghostzapperから約8馬身差の5着に敗れていた。通算成績24戦17勝(G1・11勝)。
G1・11勝は、86年ベルデイムS(米G1)などを制したレディズシークレット Lady's Secret(父Secretariat)、94年ハリウッドスターレットS(米G1)を制したセレナズソング Serena's Song(牝12、父Rahy)に並ぶ記録になる。