重賞9勝の活躍を見せたフジノウェーブが死去(写真は2007年JBC優勝時、撮影:高橋正和)
2007年のJBCスプリント(JpnI)競走などを制したフジノウェーブ(牡11)が、23日、手術中の不慮の事故のため死去した。
同馬は2007年JBCスプリントを制し、地方所属馬唯一のJBC競走制覇を達成したほか、南関東所属馬で初となる同一重賞(東京スプリング盃)4連覇や11歳での重賞制覇など、数々の金字塔を打ち立てた。
通算の重賞タイトルは9つを数えるなど、長年にわたりダート重賞戦線を盛り上げたが、8月28日のアフター5スター賞(SIII)競走後、右第一指節種子骨剥離骨折、種子骨靭帯炎を発症し引退。その後大井競馬場での誘導馬デビューを目指していた。
TCKでは次開催(11月4日〜8日)大井競馬場内に、献花台と記帳台を設置するとしている。
■高橋三郎調教師コメント
誘導馬として期待されていた矢先のことなので残念でならないです。いままで9年間、競走馬として厩舎や関係者を盛り上げてくれたことは決して忘れません。どうか安らかに眠ってください。
■御神本訓史騎手コメント
急すぎて心の整理がつかないです。こんなに早く亡くなるとは思っていなかったので驚いています。長い競走馬生活が終わって、ゆっくりしてほしかったのに、本当に悲しいです。
【フジノウェーブ】
性齢:牡11歳
血統:父ブラックタイアフェアー、母インキュラブルロマンティック、母父Stop the Music
馬主:大志総合企画(株)
生産者:笹島政信
調教師:高橋三郎
戦績:59戦23勝
地方収得賞金:377,706,000円
中央収得賞金:11,700,000円
重賞勝鞍:
2007年東京シティ盃(GIII)、マイルグランプリ(SII)、JBCスプリント(JpnI)
2008年東京盃(JpnII)
2009年東京シティ盃(SIII)
2010年東京スプリング盃(SIII)
2011年東京スプリング盃(SIII)
2012年東京スプリング盃(SIII)
2013年東京スプリング盃(SIII)
※重賞の格付けは当時の表記