力強い脚さばきが好気配を物語っていた。
ナイスミーチューは小牧を背に、栗東坂路で
ミッキータイガー(3歳500万下)と併せ馬。スタートから豪快にチップを蹴り上げて
スピードに乗る。肩ムチで気合をつけると、しぶとく踏ん張って併入。4F52秒7-39秒0-13秒2を計時した。
小牧は「これだけ動けばいい。休み明けを使って(状態が)下がっていることはないですね」。見届けた橋口師は「こんなものだろう。体調は変化なくきているよ」と順調な調整ぶりを伝える。
前走の
シリウスSは約4カ月の休み明けで、57.5キロを背負って首差の2着。勝ち馬との斤量差(4.5キロ)を考えても悲観する必要はない。別定戦となり、56キロで臨める今回は、チャンスが膨らむはずだ。
指揮官が「ここでいい結果を出せれば、この先が楽しみ」と大目標のJCダート(12月1日・阪神、ダート1800m)を見据えれば、小牧も「GIを考えれば、ここで負けているようではダメ。頑張ります」と力を込める。結果も内容も問われる前哨戦。新たな重賞タイトルを手に入れ、大舞台へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ