3連勝で2歳女王に輝いたレッドリヴェール(中央)=阪神競馬場
「第65回阪神JF・GI」(芝1600m)は8日、阪神11Rに18頭で争われ、5番人気の
レッドリヴェール(栗東・須貝)が2歳女王決定戦を制した。最後は2戦無敗3頭の大激戦。8番人気の
フォーエバーモアが直線の坂を駆け上がって抜け出すと、そこに
レッドリヴェールが襲い掛かる。グイグイと差を詰める1番人気の
ハープスターがその2頭の間を突き、3頭横並びでゴールへ。激闘を制したのは札幌2歳S覇者の
レッドリヴェールだった。勝ちタイムは1分33秒9。鼻差の2着は
ハープスター。さらに首差の3着が
フォーエバーモア。2番人気の
ホウライアキコは直線でいったん抜け出したが、粘りを欠いて7着。姉妹制覇がかかっていた3番人気の
レーヴデトワールは9着に敗れた。
410キロ台の小さな体をいっぱいに使っての鼻差の勝利だった。「ゲートの中でも集中していて、僕に不安を与えないようにしてくれて。あとは、自分が慌てないように乗るだけでした」。戸崎圭にとってGI制覇は11年の安田記念(
リアルインパクト)以来。JRA移籍後では初めて。それだけに、検量室にある
ホワイトボードの1着の欄に、(8)という数字が記入された時は「しびれるくらい、興奮するくらいうれしかったです」とほおを緩めた。
今後について、香港でネット観戦をしていた須貝師は「桜花賞(4月13日・阪神、芝1600m)の前に叩くかどうかも含め、様子を見て、オーナーと相談してからですね」。ひと回り体が成長してくれば、無敗のクラシックホース誕生も夢ではない。
提供:デイリースポーツ