延期の影響なく落ち着いているイスラボニータ(撮影:佐々木祥恵)
2月24日(月)に東京競馬場で行われる共同通信杯(GIII・3歳OP・芝1800m)に出走予定のイスラボニータ(牡3・栗田博憲厩舎)、マイネルフロスト(牡3・高木登厩舎)、ショウナンワダチ(牡3・大竹正博厩舎)、シングンジョーカー(牡3・高市圭二厩舎)についての陣営のコメント。
イスラボニータについて、管理する栗田博憲調教師のコメント。
「前走の東京スポーツ杯2歳S(GIII・芝1800m・1着)後は、山元トレセンに放牧に出ました。1月11日に帰厩しましたが、良いリフレッシュになったようですし、体重は大きく変わってはいませんが、体に幅が出てきましたね。
大雪が降ってレースが延びましたが、条件は皆一緒ですからね。それにこの馬は休み明けでの競馬ですから、特に影響はないと思います。先週の動きも良かったですが、今週(2/20)の追い切りも落ち着いていましたし、良い動きでしたよ」
担当の佐藤良児調教助手のコメント。
「1戦ごとにいろいろなことを覚えて、頭の中も成長してくれて、良い方に向いていると思います。前走後は放牧に出ましたが、幅も出て逞しくなって戻ってきました。体重が増えて競馬に臨むことになると思います。
大雪になりましたが、調教にはさほど影響がなかったですし、先週でできていますから今週はサッと流す程度の追い切りでしたが、前に馬も置いて最後は併入していい調教ができたと思います。
昨年の東スポ杯2歳Sと同じ舞台になりますが、その時戦ったメンバーも、その後良い競馬をしてくれていることは嬉しいです。他の馬も成長しているでしょうけど、この馬も成長していますので、楽しみです。掛かり気味のところがありますが、大人になってきましたし、レースで折り合ってくれればと思います」
マイネルフロストについて、高木登調教師。
「前走のラジオNIKKEI杯2歳S(GIII・芝2000m・7着)は、馬場の緩さが影響したようで、レースでは脚をとられていました。レース後は短期放牧に出て、約1か月前にこちらに戻ってきました。雪が降りましたが、幸い馬場は使えましたし、1週延びても問題なく調整ができています。
先週で十分仕上がっていますので、今週(2/20)は予定通り、終いをサーッと伸ばして調整程度の追い切りでした。
スッと好位につけて流れに乗れるように、競馬センスがありますね。以前はトモが物足りないかなと思っていましたが、トモにも力がついてきて、腰幅も出てきて成長してきました。ウッドチップコースで追い切ると、力のいる馬場に負けるところがありましたが、放牧から戻ってきてからは、ウッドチップコースでも動けるようになってパワーアップしました。
ジョッキー(三浦皇成騎手)とも、東京向きだという話をしていましたし、好位につけて良い競馬をしてくれるのではないかと思っています。クラシックに行くためにも、ここで賞金を加算したいですね」
ショウナンワダチについて、加山調教助手。
「前走の朝日杯FS(GI・芝1600m・6着)は大外枠だった影響もあったと思いますが、初めての中山マイルでしたし、特殊なコース形態もあって流れにうまく対応できませんでした。そのような不利があっても、最後は差を詰めてきて力のあるところを見せてくれました。
前走後は在厩して、早めにここを目標に調整をしてきました。放牧に出さなかったのは、デビュー前から気性面の幼さがあって、そのあたりを克服するためというのもあります。徐々に気性面は成長してくれています。
今週(2/20)は、前に目標を置いての追い切りでしたが、鞍上の指示にも応えていましたし、動きも良かったと思います。
ショウナンカンプ産駒ということで、血統的に1800mは長いと思われるかもしれませんが、良い意味で気を抜くところもありますので、大丈夫だと思います。
東京コースでは、2連勝した新馬、500万と、2戦とも追われてから反応して伸びてくれて、良い競馬をしてくれました。今回も東京ですし、末脚を生かしてほしいですね」
シングンジョーカーについて、高市圭二調教師。
「前走新馬戦(芝1600m)に勝った後は、1、2日は元気がなかったですけど、段々元気が出てきました。今週(2/21)は70-40のところをやりましたが、1週レースが延びた分、さらに元気になりましたね。兄のシングンレジェンドも、結構気が強かったですが、この馬は兄のように引っ掛かるところはないので、折り合えると思います。
この馬の父のシングンオペラは、船橋所属で共同通信杯を使って4着の後、ウチに転籍してきました。その息子で、この馬の兄のシングンリターンズ(4着)、シングンレジェンド(11着)も共同通信杯に出ているように、この血統ゆかりのレースですし、頑張ってほしいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)