26日、中山競馬場で行われた日経賞(G2・芝2500m)は、小野次郎騎手騎乗の5番人気ユキノサンロイヤル(牡8、美浦・増沢末夫厩舎)が、後方追走から先に抜け出した3番人気トウショウナイトをハナ差捕らえ快勝した。勝ちタイムは2分33秒3(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には2番人気オペラシチーが入った。
1番人気コスモバルクは、スタート直後は2番手に控えるも折り合いを欠き、2角手前で先頭に。4角手前で後続を一旦引き離したが、直線坂下で後退し6着に敗れた。地方所属馬が天皇賞・春(G1)に出走するためには、日経賞、もしくは阪神大賞典、大阪杯(共にG2)で2着以内に入ることが条件のため、現時点で天皇賞・春への出走は難しくなった。
勝ったユキノサンロイヤルは、父サンデーサイレンス、母マイアミガルチ(その父Gulch)という血統。デビュー2戦目の00年共同通信杯4歳S(G3)10着から、18度目の挑戦で初の重賞制覇となった。通算成績53戦7勝。8歳馬の同レース制覇は98年テンジンショウグンに続き2頭目で、最高齢制覇となる。
鞍上の小野次郎騎手は、ディープサマーで制した13日のクリスタルC(G3)に続くJRA重賞制覇で、通算5勝目。管理する増沢末夫調教師は、ダイワバンディットで制した03年新潟2歳S(G3)以来のJRA重賞制覇で、通算11勝目。騎手時代には73年トーヨーアサヒ、79年ダンケンジで日経賞を制している。