9日、中山競馬場で行われたニュージーランドT(G2・芝1600m)は、内田博幸騎手騎乗の2番人気マイネルハーティー(牡3、栗東・中村均厩舎)が、後方2番手から直線で大外に持ち出すと、先に抜け出した11番人気イヤダイヤダを1.1/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分33秒4(良)。さらにクビ差の3着には7番人気インプレッションが入った。上位3頭にはNHKマイルC(G1)への優先出走権が与えられる。1番人気ミスターケビンは、道中掛かり気味に進出するも直線は後退し15着に敗れた。
勝ったマイネルハーティーは、父マイネルラヴ、母シビルスイート(その父シンボリルドルフ)という血統。デビュー3戦目で初勝利を挙げた後、朝日杯フューチュリティS(G1)では4着、シンザン記念(G3)では2着に好走。前走の若葉S(OP)で8着に敗れたが、マイル路線に転向し重賞初制覇を飾った。通算成績10戦3勝。現3歳世代が初年度産駒となるマイネルラヴは、コスモヴァレンチ(小倉2歳S-G3)に続き、重賞勝ち馬を輩出した。
鞍上の内田博幸騎手(34、大井・荒井隆厩舎)は、03年ラントゥザフリーズで制した共同通信杯(G3)に続き、JRA重賞2勝目。管理する中村均調教師は、マイネルセレクトで制した04年ガーネットS(G3)に続き、JRA重賞25勝目。