クラージュシチーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年11月13日 16:30

ウッドコースで図抜けた数字を出したクラージュシチー(手前、撮影:井内利彰)

 11月にしては、寒すぎない気候が続いている栗東。13日早朝は少し冷え込んだが、日が昇り始めると、上着を脱ぎたくなるような陽気。これから先、寒暖の差が激しくなってきそうだが、今週までは比較的過ごしやすかった。

 雨は12日の調教開始直前に少ししっかりめの雨量。砂を少し湿らせる程度で、馬場に影響するほどではない。ただ、坂路馬場に関しては、逍遥馬道の一部で、かなり水分を含んだ場所があるので、走路でも場所によっては、重い状態になっているかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 12日。一番時計は4F50.7秒のイースターパレード(栗東・平田修厩舎)。数字上は、ミッキーアイル(栗東・音無秀孝厩舎)の4F49.8秒なのだが、これは騎乗者なし、放馬による時計。これは馬場差にも考慮していない。ちなみに、4F50秒台は1頭しかいないものの、4F51秒台は13頭おり、決して時計を要する馬場という印象はない。

 開門直後とはいえ、4F53.3〜3F38.8〜2F24.7〜1F12.0秒と素晴らしい時計をマークしたのが、トーセンラー(栗東・藤原英昭厩舎)。マイルCSの1週前追い切りだったが、連覇に向けて、視界良好な動きだったと表現してよいだろう。

 先週の馬場差は「+0.3秒」。51秒台の頭数を考えると、そこまで時計を要しているとは思えず、先週より馬場は回復と判断した方がよい。よって、12日、13日とも『+0.1秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 先週もテンから飛ばせば、速い全体時計をマークできる馬場ではあったが、今週はその傾向がより強くなっている。6F80秒切りもそう難しいわけではなく、前半をゆったり運べば、ラスト1F11秒台も楽に計時できるような、少し軽めの馬場という印象。

 そんな馬場だからといって、どんな馬でも動きがよく見えるというわけではなく、やはり好調な馬の動きはひと味違う。12日では、フーラブライド(栗東・木原一良厩舎)やディアデラマドレ(栗東・角居勝彦厩舎)、ラキシス(栗東・角居勝彦厩舎)といった、エリザベス女王杯出走予定組の動きがひと際目立っていた。

 13日に追い切った中では、来週の東京スポーツ杯2歳Sの出走を予定しているクラージュシチー(栗東・高橋義忠厩舎)。メイショウサミットを追走する内容だったが、すぐに前に追いつくと、併走してペースアップ。ラスト1F地点で相手が脱落しても、こちらのスピードは落ちずにフィニッシュ。6F78.9〜5F64.5〜4F51.1〜3F38.4〜1F13.1秒は2歳としては図抜けた数字で、前走の圧勝劇は決してフロックではない。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。今週は先週よりも時計が出やすい馬場という印象が、全体的な時計の出方を見ても感じられるので、12日、13日とも『-1.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 冒頭にも記したように、12日は調教開始前に降雨があり、その影響なのか、新馬を中心に芝馬場で追い切りが行われていた。馬場差は、12日、13日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場はいつもと変わりなし。マイルCSに出走予定のサンレイレーザー(栗東・高橋義忠厩舎)は、レースで騎乗予定の川田将雅騎手が跨って、単走での追い切りだったが、6F79.0秒。テンを控えていったので、このくらいの数字だろう。なお、馬場差は12日、13日とも『-0.1秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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