新潟2歳Sで強烈な末脚を繰り出して2着に入ったアヴニールマルシェ(写真は2014年新馬戦優勝時、撮影:下野雄規)
来年のクラシックを睨む素質馬達が集結した東京スポーツ杯2歳S。中でも、新潟2歳Sで強烈な末脚を繰り出して2着に入ったアヴニールマルシェに注目が集まりそうだ。他にも未勝利戦を圧勝したクラージュシチーや決め手が光るジャストドゥイング、レベルの高かった札幌2歳Sで2着に入ったマイネルシュバリエなども参戦。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■11/24(祝月) 東京スポーツ杯2歳S(2歳・GIII・東京芝1800m)
アヴニールマルシェ(牡2、美浦・藤沢和雄厩舎)は強烈な決め手が武器で、前走の新潟2歳Sでも良い脚を長く使って勝ち馬を追い詰めた。母父フレンチデピュティ×父ディープインパクトの配合は本年の秋華賞馬ショウナンパンドラを出しているように相性の良い配合で、成長力も期待できる。来年のクラシックに向けて弾みをつけたいところだ。
クラージュシチー(牡2、栗東・高橋義忠厩舎)は新馬戦でクビ差敗れたものの、2戦目の未勝利戦で10馬身差の圧勝を決めた。新馬戦で本馬を負かしたネオルミエールは10月のいちょうSで2着に入っており、本馬も同等の高い素質を持っていると言える。ハービンジャー産駒初の重賞勝ち馬となるチャンスは十分。
ジャストドゥイング(牡2、栗東・中竹和也厩舎)は未勝利勝ち後、間隔をとって臨んだ芙蓉Sで、上がり32.0秒の末脚を繰り出して優勝。1800mで2勝を挙げているように距離もピッタリで、ここも好走が期待できるだろう。
マイネルシュバリエ(牡2、美浦・和田正道厩舎)は札幌2歳Sで2着。勝ち馬は強かったが、レッツゴードンキなどの素質馬相手に先着した。戦績から時計勝負になった時にどうなるかがポイントだが、こなせるようなら上位争い必至だ。
その他、初戦は上り3ハロン33.2秒の末脚を繰り出すも敗れてしまったが、一叩きされてレコード勝ちで巻き返したグリュイエール(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)、素質高そうなサトノクラウン(牡2、美浦・堀宣行厩舎)、前走の内容が良かったスワーヴジョージ(牡2、栗東・庄野靖志厩舎)辺りも上位争い、賞金の加算を狙う。発走は15時25分。