牝馬クラシック一冠目に挑むルージュバック(写真は2015年きさらぎ賞優勝時)
牝馬ながらきさらぎ賞を制してここに臨む、異例の存在ルージュバック。その強烈なレース内容から牝馬同士では敵なしの印象だが、今年は阪神JFの勝ち馬ショウナンアデラこそいないものの、キャットコイン、クイーンズリングといった無敗で臨んでくる馬、レッツゴードンキ、ココロノアイといったGI上位組も強く、全体レベルは相当高い。果たしてこれまでのレース同様、ルージュバックがワンサイドゲームで1冠目を奪取するのか、それとも待ったをかける馬がいるのか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■4/12(日) 桜花賞(3歳・牝・GI・阪神芝1600m)
ルージュバック(牝3、美浦・大竹正博厩舎)は3戦3勝の内容がすべて強烈で、同世代の牝馬が相手なら一枚抜けた存在と言って良いだろう。手先が軽く切れを身上としながらも、前走の様な力の要る馬場でも結果を出していて、正に死角という死角が見当たらない。当然勝ち負けに持ち込んでくるだろう。
ココロノアイ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)は重馬場の前走で完勝。ステイゴールド産駒でそういった馬場を得意としているが、時計勝負でも対応できそうなタイプ。実績があり、他馬が苦にするだけに道悪となった方が有利だろうが、いずれにせよ好勝負に持ち込めそうだ。
レッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田智之厩舎)は勝ち切れない競馬が続いているが、能力は世代でも屈指。前走は途中からハナに立つ格好となったが、あれが良いガス抜きになりそう。折り合いが付くようならまず大崩れしないだろう。
キャットコイン(牝3、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は細身で見栄えのしないタイプだが、決め手はここでも引けを取らない。3戦3勝は伊達ではなく、ここも上位争いは必至だろう。
クイーンズリング(牝3、栗東・吉村圭司厩舎)は距離不足で内伸び馬場の前走も大外から豪快に差し切り。底を見せていないという部分ではルージュバックに対しても引けを取らない。前走で20キロ減っていたのは気掛かりだが、仕上がり次第ではここでも好勝負。
その他、重馬場の前走でもしぶとく伸びたアンドリエッテ(牝3、栗東・牧田和弥厩舎)、良馬場なら巻き返しが濃厚のクルミナル(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)、コンテッサトゥーレ(牝3、栗東・安田隆行厩舎)といったディープインパクト産駒も大きな差はない。発走は15時40分。